お稽古のご案内トップ > 日本料理専科 II > Vol.10(2008.6)水無月のお稽古
《水無月のお献立》 〜夏 きざす〜
■お献立のポイント
雨に濡れる青やピンクの紫陽花が目を楽しませてくれる季節になりました。昼間の暑さが気になり出すこの季節には、新生姜と蓮根のお浸しの前菜からはじまり、白身魚の焼き物や穴子入りの飛竜頭、さっぱりとした「梅雑炊」、二層仕立ての「紫陽花羊羹」へと続く、すっきりとした目にも鮮やかなお献立をご用意しました。
水無月の百人一首
ほととぎす なきつる方を 眺むれば
ただ有明の 月ぞ残れる
後徳大寺左大臣
「ほととぎすが鳴いたと思い、そちらを眺めると、そこにはもう何もおらず、ただ有明の月だけが空に残っているのでした…」
ほととぎすは古くから何度と鳴く和歌に詠まれている題材です。(『万葉集』にはなんと百五十六回も登場)夏を告げる鳥として、その初音(第一声)を聞くために夜明けまで耳をすませて待つほど、平安の人々に愛された鳥でした。この歌は、ほととぎすの初音を聞いたと思い、そちらの方を見上げたけれど、すでにその姿はなく、見えたのは有明の月だった、というもの。夏を目前に控えた夜の、しみじみとした情景が目に浮かぶようです。
参加者の声
- 新生姜(しょうが)と蓮根(れんこん)の組み合わせは、はじめてです。生姜は薬味にするもの、何かに添えるもの、と思いこんでいましたが、お浸(ひた)しにする、という頂き方がとても新鮮に感じられました。
- 飛竜頭(ひりゅうず)のような、手の込んだ者が自分で作れるなんて驚きました。手をかけた分だけ豊かな味わいが広がり、日本料理の奥深さをあらためて感じました。
- 「梅雑炊」は何故かとてもほっとする味わい。会席のご飯物としてだけでなく、それだけでお夜食や朝食にぴったりだと思いました。
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