お稽古のご案内トップ > 日本料理専科 II > vol.3(2007.11) 霜月のお稽古
《霜月のお献立》〜晩秋の滋味〜
■お献立のポイント
秋もずいぶん深まり、街路樹の葉も赤や黄に色づきはじめました。秋は実りの季節、なかでもいちばんの主役はこの時期だからこそ味わえる新米でしょう。今回のお稽古では、新米の甘みが引き立つ「新米飯蒸し 明太子まぶし」をはじめ、日本の秋ならではの海の幸・山の幸を贅沢に使ったお献立を学びます。
霜月の一首
白露に風の吹きし秋の野は
つらぬきとめぬ玉ぞ散りける
文屋朝康
「秋の野の草の葉のうえの白露は、風が吹きつけるとはらはらと散っていき、その様子はまるでひもで繋ぎとめていない玉が乱れ散っていくようだ…」。葉のうえの露を玉(美しい宝石一般をさしますが、ここでは真珠か水晶のことでしょう)に見立てた歌です。美しい秋の情景を描きだす一方で、露は命や涙を暗示する歌語であり、それが風に翻弄されて散っていく姿には一種の無常観をみることもできます。日本料理でもはしりの食材と同様と季節の名残の味を愉しみますが、去りゆくものに深い思いをかけるのは日本人ならではの感性がいかされています。
参加者の声
- 新米の美味しさをあらためてかみしめることのできるお献立でした。「菊蕪の菊花餡掛け」や干し柿をつかった水菓子など、晩秋の味覚の堪能しました。
- 「日本人に生まれて良かった」思わずそんな言葉が口をついてでました。海の幸、山の幸それぞれにまさに「晩秋の滋味」を感じました。
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