霜月のお献立
■お献立のポイント
立春を迎え、日ざしにも日々あたたかさが増していくこの頃です。春を待ち遠しく思う気持ちに応えるために、如月のお献立には「桃」「蕗の薹(ふきのとう)」「蛤(はまぐり)」「菜種(なたね)」など春の訪れを感じさせる食材の数々を取り入れてみました。時折吹く冬の名残の風をやり過ごしながら、春の息吹を味わってください。
如月の「源氏物語」 〜三十四帖 若菜〜
若葉さすのべの小松をひきつれてもとの岩根を祈る今日かな
四十歳の新春を迎えた源氏の君は、ご病気の朱雀院に遠慮して、お祝いごとの一切を辞退していました。けれども、玉鬘(たまかずら)は部屋のしつらえから料理まで秘密で用意した宴を催して、源氏の君を大いに喜ばせます。そして、二歳と三歳の息子をともない、その育ての親である源氏の君に、「冬も緑を失わない松の根のように、あなたさまの長寿をお祈りしております」との歌とともに若菜を贈り、源氏の君はそれを召し上がりました。これは、春のはじめの若々しい緑の命をもらうことを意味したのです。
参加者の声
- 今月のレシピで「蕗の薹(ふきのとう)」が、『伊勢物語』にも登場するなど、平安時代から日本人に親しまれていた食材だったことを知りました。昔の人々の季節と“食”に対する敏感さと、美味しいものを求める気持ちに、あらためて驚きました。
- 「筍(たけのこ)ごはん」や「豆ごはん」は知っていましたが、「菜種(なたね)ごはん」は初めて。さっそく自分のレパートリーに取り入れます。
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