霜月のお献立
■お献立のポイント
秋はまさに実りの季節。田んぼには黄熟した稲の穂が黄金の波となって風に揺れ、海からも山からも新鮮で豊かな「幸」が届きます。今回お稽古するのは、一年のうちでも今しか味わえない新米の味を見事に引き立てるお献立。今がまさに旬の秋の味覚を、贅沢に組み合わせています。
霜月の『源氏物語』 〜九帖 葵〜
はかりなき千尋のそこの海松ぶさの
生ひゆく末は我のみぞ見む
源氏の君は親代わりに育てていた紫の上と夫婦の契りを結びます。ふたりが結ばれた次の夜、屋敷に「亥の子餅(いのこもち)」が届きます。これはその日がたまたま旧暦十月上亥の日にあたっていたため。その日に餅を食すと万病が避けられ、女性は子宝に恵まれるという縁起物なのです。当時は男性がひとりの女性のもとに三夜通い続けると夫婦として認められる、という習わしがあり、紫の上との二夜目に届けられた「亥の子餅」を見た源氏の君は、「明日あらためて」と返事をすることで、紫の上との新たな関係を皆に知らせたのでした。
参加者の声
- 新米をいただいて、あらためて白いご飯の美味しさに感動しました。ふだんは洋食のメニューでも当たり前にご飯を食べていますが、白いご飯の本当の美味しさを味わうなら、やっぱり日本料理だな、と思いました。
- 和菓子(亥の子餅)をはじめてつくったのですがそれが思いのほか楽しく、また洋菓子よりも手軽につくれたので、ほかの和菓子もつくってみたくなりました。
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